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【シンギュラリティ】デジタル・ゴールド ナサニエル・ポッパー

こんばんわ、読書くんです!読書くん、今市場何番目化に興奮する本を読み終えました。。。。

 

デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語

デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語

 

 

【分権Decentralization】

本書はビットコインの軌跡について書かれた本です。最初に言っておきますが、ビットコインについて完全に誤解していました。結局は金に目がくらんだ、投機目的の人たちのためのものだと。ただ始まりからして全然違った。もう感動するくらいに違った。今の衝撃と興奮は読んだら絶対にわかるものだと確信しています。

 

ビットコインはそもそもサトシ・ナカモトなる人の発案がきっかけです。ただその主たる目的は「分権Decentralization」。つまり一人ひとりが通過において権力を保持できること。お金は現在すべて国家の信用のもとになりたち、控えめに言っても国家に握られています。そのため国はお金の価値を変えるために流通通貨量を平気で増減させたり、お金が必要になったら戦争を起こしたりする。我々は貨幣経済に依存しきるようになったため、国のこの横暴に付き合わざるを得ない。完全な中央集権型になっています。

 

その中央集権から解き放ってくれるのがビットコインです。P2Pといってコンピューター同士がつながり、その台帳を共同で管理することで、全員がその台帳を大事にしようとするために、民だけの金融台帳が成立する。また秘密鍵というシステムをもっているため、誰がそのデジタル通貨をやりとりしたかを政府が知ることもできはしない。つまり中央集権から完全に独立し、通貨を民だけでコントロールする時代がくると。さらにはその仕組、ビットコインの仕組みであるブロックチェーンは新たな通貨システムとしてだけではなく、多くの業界に革命をもたらすとされています。その全てが今の中央集権的な仕組みから分権的な仕組みに解放をしてくれると。

 

ただ、このような崇高な思想から始まっていたビットコインも結果的に、その理想をまるごと果たすことはできないと発覚していきます。どんな技術も広まらなければ意味がない、そして広まるためには政府の姿勢が大きく関わってきてしまったのです。ビットコインマネーロンダリングや違法物品売買などの悪の温床として使われる危険性ばかりに目を向けていたころは、政府はかなり厳しい規制をかけ、また公的にも批判的な声明を出していました。もちろん業界が大きくなるには、投資家たちからの協力が不可欠です。民だけで管理される本当に自由な通貨、こういった崇高な思想に共感し投資してくれる人ばかりではありません。多くの投資家に目を向けてもらうためには、結局それが儲かること、つまり中長期的に成長することを証明しなければならない。そのためには政府があまりにも否定的であることは好ましくないのです。

 

本書では崇高な起業家や団体・投資家もいれば、ただひたすら金銭的な成功を夢見ている者たち、またビットコイン関連での検挙に力を注ぐ検察などなど、ビットコインをめぐるめまぐるしい展開が生々しく記載されています。ただ、読書くん個人的には、この崇高な考えが実現される社会を見てみたい。もちろん結果的に愚かな民の分権化社会は機能しないかもしれない。それでも少なからず、希望は持ち続けてしまうのです。ああーーーーー、言語化できない、この興奮を!!!!笑 「笑」を全然使う暇がないくらい興奮してるんです。みなさま本当に一度手にとってみてください!!電子書籍ははhontoで!

ではでは