【自伝】巨象も踊る ルイス・ガースナー
こんばんわ、読書くんです。今回は意外とひさしぶりの自伝シリーズ。
- 作者: ルイス・V・ガースナー,山岡洋一,高遠裕子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2002/12/02
- メディア: 単行本
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【企業を変えるということ】
本書は元IBM会長兼CEOのルイス・ガースナー氏の自伝。IBMを巨像と例えるのがオシャレですね笑
本書はガースナー氏のIBM再建の軌跡を追う本。組織再生の観点から言うと、大なり小なり組織全般で起こりうる話ばかりで非常に興味ぶかかった。
これはHitRefreshでマイクロソフトのナデラ氏も行ったことだが、まずは抜本的に風土を見直すこと。たださすが古い体質だけあって、改善する点が大きくてひどい笑
・官僚体質を取り除く事⇒IBMっぽい笑
・建前でレイオフを行わないというのをやめる事⇒ここも典型的古参大手って感じ
・幹部にリーダーシップを求める事⇒ここは同じ
・幹部にチャンスを与えること
上層部がまず変わらないと、組織は変わらない、というのはあらゆる再建本で言えることですね。そして変わることができたら、今度はメンバーたちにその熱意を伝播させなければならないと。
腐ってもIBM、その幹部たちの考えを根本から叩き直すことに着手するという決断は、やらなければならないことだとしても相当な胆力が必要。。。
更に箇条書きでガートナー氏の方針を抜粋
・社内政治をする幹部は解雇
・戦略策定に全力を尽くす
・悪いニュースを隠さない。但し問題の処理は委ねて上に上げず、横の連携で解決する。 ・会議は最小限にして肩書に影響されない
様々な再建の話で共通するのは「正しいことをやる」「情報の可視化」「無駄の排除」だなあと。ただこれをIBMだったりマイクロソフトレベルの規模でやるのがすごい、スコープ広すぎ笑
そしてこのグローバルトップ企業の経営者の考えを濃密にまとめたものに数時間で触れられるのが本のすごさだなと。本が好きで良かった笑
ではでは