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【ビジネス全般】新ネットワーク思考 アルバート=ラズロ・バラバシ

こんばんわ、読書くんです。今日はちょっとむずかしめ。。。

 

 

新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く

新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く

 

 

【ネットワーク思考】
人はみな繋がり合っている。あらゆるものは、あらゆるものに接触している。たいていの出来事は、宇宙という複雑なパズルの中で、ピース同士が繋がり、関わりあう事で引き起こされている。

グラフ理論は、ネットワークを考える際の基礎となっている。冥王星発見のきっかけをつくったオイラーによって生み出された。ケーニヒスベルクの町で、どの橋も二度渡る事なく全ての橋を渡る事は出来るか?の問題を簡潔な論文で証明した。

頂点(ノード)と辺(リンク)の集まりと考え、奇数のリンクを持つノードが3つ以上ある場合は条件を満たす経路はないと証明。その後、天才数学者エルデシュとアルフレッドレーニイがランダムネットワーク理論の基礎をつくった。

100人の見知らぬ客でパーティをしたとする。高級ワインがある事を1人に告げるとき、教えた1人が全員と知り合うには時間が圧倒的にかかる。しかし、客の全員を取り込んだネットワークが出来るまでは30分とかからない。最初は3人位のグループで話をしていた所を、1人が他のグループに…と連鎖していくと、直接告げなくとも情報ネットワークが出来る。

人をノードとしてリンクを結びつけていくと、あるとき、大半のノードが一つのクラスターに含まれるようになる。数学ではこれを、巨大コンポーネントの出現という。六次の隔たりの概念は、1967年、ハーバード大学教授のスタンレー・ミルグラムによって発見された。

目標人物に手紙が届くには知人の輪がいくつ必要か、の調査の結果は5.5。四捨五入して6、六次の隔たりになる。60億あるノードのネットワークの中で、どのノードも、平均して6つのリンクでほかの誰とでもつながれるという事。これをウェブでのリンクで調査すると、十九次の隔たりとなった。

マーク・グラノヴェッターは、強い友人関係よりも、弱い社会的絆の方が重要だと主張した。単なる知人は住む世界が違う為、近しい友人と違う世界を手に入れる事が出来るから。

マルコム・グラッドウェルは、圧倒的に多くの繋がりを持つコネクターの存在に気づいた。多数のリンクを持つハブがウェブ構造をつくる。Yahoo!Amazonがそれにあたる。
ここ数十年、科学者たちの間では、べき法則に従う分布が多くある事が気付かれている。釣鐘型の分布とは大きく異なり、ピークがなくなめらかに減少する。航空会社のルートマップのように、少数のハブが何百という空港とリンクされるモデルが、べき法則に従うネットワークである。

Inktomiは、Yahoo!検索エンジンを走らせていた会社。しかしYahoo!は途中でGoogleに乗り換えた。Googleはスケールフリーモデルの基本、早い者勝ちの原理を破った。古参物が強いはずだった。適応度が高まればハブになり得るという事。カメラ、マイク、光センサー等、地球上に莫大な数の測定器が存在するようになった。相互連結された何十億ものプロセッサーやセンサーからなる、一つのコンピューターに進化しようとしている。

つながりの歴史は面白いですね。村だろうが町だろうが、学校だろうが会社だろうが、ネットだろうが電脳社会だろうが、全てはつながりにすぎませんからね。テクノロジーの進化でますます世界はおもしろくなると思うと、ワクワクがとまりません笑 たまにはこういう本をよむと脳みそが活性化されるので、試しに手にとってみてください!
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ではではー