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【ビジネス全般】BOLD 突き抜ける力 ピーター・H・ディアマンディス&スティーブン・コトラー

こんばんわ、読書くんです。今日は一時期(もしかしたら読書くんの中だけで笑)バズワードになりかけた「BOLD」についての記事。

 

ボールド 突き抜ける力

ボールド 突き抜ける力

 

 

【BOLD 突き抜ける力】
著者は世界的リーダーを集結させる非営利団代Xプライズ財団の会長ピーター氏。
本書は「エクポネンシャル(指数関数的に性能が向上する)テクノロジーが開く未来」に向けて「勇猛果敢(=Bold)に」取り組む方策を書き記している。

エクスポネンシャル・テクノロジー
→指数関数的な成長曲線を描くすべての技術 。一定期間ごとに性能が倍増していく技術

現在使われているスマートフォンは、1970年代に最も性能の高かったスーパーコンピューターと比べて価格は100万分の1、性能は1,000倍。人類の直面する最大の課題は最大のビジネスチャンス。大富豪になる一番いい方法は10億人の抱える問題を解決すること。

コダックは1975年、CCDを使った世界初のデジタル・スチル・カメラと記録装置を開発。トースターほどの大きさで、重さは約3.85㎏、解像度は0.01メガピクセル 。経営陣はデジタルカメラは既存事業に悪影響を与え、自ら敵を生み出すようなものだと判断して、この技術をボツにした 。

また経営陣は0.01メガピクセルのカメラが指数関数的な成長曲線を描き、いずれ高解像度の画像を撮影できるようになることも理解していなかった。リニア(線形関数的)な成長では1が2になり、3になりといった具合に「1」ずつ増えていく。エクスポネンシャルな成長では1が2になり、4になり、8になりといった具合に倍々ペースで増えていく。

エクスポネンシャルの6つのD
1,デジタル化 Digitalization デジタル化できる(1か0で表現できる)ものはすべて光の速さで広まり、無料で複製・共有できるようになる
2,潜行 Deception エクスポネンシャルな成長がほとんど誰も気づかないところで進んでいく段階。
3,破壊 Disruption 破壊的技術とは、新しい市場を創造し、既存の市場を破壊するイノベーション 破壊は常に潜行に続いて起こるため、技術的脅威が最初に姿を現すときにはつまらないものに見える
4,非収益化 Demonetization ある業界からおカネという因子が消えること コダックの事業は消費者がフィルムを買わなくなったことで消滅
5,非物質化 Dematerialization モノやサービスそのものが消えること コダックの場合、フィルムが消えただけではなく、スマートフォンが登場した途端、デジタルカメラそのものが消滅
6,大衆化 Democratization 劇的な変化の時代には、巨大で鈍重な者は小さくて機敏な者に勝てない

など、非常にわかりやすく示唆に内容が満載でした。何事も歴史を紐解いていくことが効率的なんだよなあ、遠回りに見えるけど笑。ぜひ手にとってみてほしい一冊。
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