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【ビジネス全般】「0から1」の発想術 大前研一

こんばんわ、読書くんです。今回は必ずみなさん一度は目にしたことがあるかも?大前氏の一冊です。

 

「0から1」の発想術

「0から1」の発想術

 

 

【個人がイノベーションを起こす】

大前氏はマッキンゼー日本支社長を務めた伝説の経営コンサルですが、ビジネス・ブレークスルーというMBA取得できるスクールを設立するなど、育成の分野でも頭角を現していますね。

 

そんな大前氏が自身の思考法を記したのが本書。今は一個人がイノベーションで世界を変える世の中、だから個人として勝負しなくてはならないというのが大前氏の前提にあり、個人として世界で勝負できる人材を育成することを生業としているのがビジネス・ブレークスルーです。

ビジネスブレイクスルー大学大学院では、私が社長だったら。。を考えるケーススタディを毎週1ケース、2年間で100ケース積み重ねています。これこそがイノベーション力を磨く方策の一つです。その中で生徒は多くのフレームを学び、発想するための型を身につけることが可能となります。

【戦略的自由度(SDF )】
戦略を立てる上で重要なのは、ユーザーの目的を満足させる方法をできるだけたくさん抽出し、その中から競争相手が追随できない戦略的に優位になる、かつ持続できる方策を講じることです。最も重要なのは、ユーザーを満足させるという目的を改めて確認すること。

例えばシャープはユーザーの求めない液晶技術を売りにして失敗しました。選択肢からどれを選ぶか?ではなく、そもそもユーザーは何を求めているか?具体的にはどういう事か?までブレイクダウンして他の選択肢も含めた解決策を探すことが重要です。

戦略プランニングでは、正しい問題と目標の設定が肝要であり、ユーザーが求めているのは何か?私たちは、それを提供しているか?ユーザーが満足していない原因は?それを解決するには?をとことん考える必要がありませう。

 

アービトラージ
またアービトラージという、通常金融取引で使われる手法もあります。これは異なる2つの市場の価格差を利用して利益を得る取引のことです。ビジネスでは、世界で最も良いものを最も安く調達して世界で最も高く売れるマーケットで売るということですね。

例えばユニクロはこの考え方で成功しました。アービトラージで重要なのは情報格差。この情報格差を利用することで格差がそのまま利益になります。しかし他社の模倣により差別化はできなくなるため、賞味期限がある戦略といっていいでしょう。

 

このように大前氏の知見が他にも数多く詰まっています。ビジネスで上を目指す人は是非手にとってみてください。

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ではではー