外資ITのお金とキャリアの話

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【マーケティング】広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい 本田哲也・田端信太郎

こんばんわ、読書くんです。今回は広く見てマーケティングに関連する一冊。

 

 

【変わりゆくマーケティングの形】
戦略PRプランナーの本田氏と、LINE執行役員だが色々と顔を出す田端氏の強力タッグ。
従来の広告手法が限界を迎えているという点と、

これまでシャープやパナソニックなど日本の大手家電メーカーはこれまで莫大な金額を広告代理店に投資しブランディングを続けてきました。しかし海外の安価な製品が市場に出回った瞬間に、消費者は簡単にそっちに流れてしまい、何の抑止力を発揮することも出来ませんでした。まあ読書くん的には何を当たり前な、的な話ですが、マスでこれだけアピールしてんだから海の物とも山の物ともつかないモノに負けないでしょ!的な流れは一部あったのでは、と考えています。

ただこれは多額の広告予算を持たず、これまでマスコミに取り上げられなかったような中小企業にも成功するチャンスが巡ってきたということも示唆していると。インターネット、スマホの普及により一般人に「編集権」「編成権」が移管しています。これは今もっとも激熱な投機先、ビットコインがめざす「分権」というやつですね。本来中央集権的に一部の権力者しか行使できなかったことを、民ができるようになったと。

メディア選択はゴルフのクラブ選択と同じである。どれだけの範囲にリーチを掛けるかによって使い分けるべきであり、昔のようになんでもかんでもテレビCMという考えはもう終焉を迎えている。

・100万人を動かすために何をするか
最近テレビCMを配信しているが、アンバサダー制度を進めているネスカフェには全国に10万人のアンバサダーがいる。各企業の社内にアンバサダーが一人いるだけで、平均で周りの10人がネスカフェのコーヒーを飲んでおり、つまり少なくとも毎日100万人がオフィスでネスカフェのコーヒーを飲む計算が成り立つというモデルだ。

100万人を動かすポイントとしては、「①魅力的なラベリングを発明すること」「②世間体が出現する」「③承認欲求を満たす」この3つが上げられる。ネスカフェはここが本当にうまいなあと。他詳細事例は是非本を読んで見てほしい!さすがのタッグ、という本でございました。
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ではではー