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【経営】ぼくがジョブズに教えたこと – 「才能」が集まる会社をつくる51条 ノーラン・ブッシュネル

こんばんわ、読書くんです。今回はここ数年?流行っている○○条とか、○つのことシリーズ。

ぼくがジョブズに教えたこと

ぼくがジョブズに教えたこと

 

 【経営者は一読の価値あり】

本書はスティーブ・ジョブズが「師」と仰いだ伝説の起業家ブッシュネル氏の著書です。まあ、きっと編集者が付けた題名だと信じたいですが、師匠が弟子の名前を使ってお金を稼いでる感はなんか嫌ですね笑

 

まあそういった感想と内容は別物として、本書はその伝説の起業家が次なるジョブズを見つけて雇う方法について語っています。なので、「ジョブズになりたい!」という一般会社員向けではなく、「ジョブズを雇いたい!」という経営者向けの本となっています。そういう意味ではよくある「社長として事業を作るためには!」的な自伝とは一線を画しているかもしれません。

 

【職場を「広告」にせよ】

その中でも序盤の内容ですが面白かったのは、職場を広告にするということ。これどういう意味?と思うかと思いますが、要はジョブズのような人材が見つけてくれるような会社=優れた広告みたいな会社にしなよ、ってことですね。

 

自分からジョブズみたいな人物を探すのってすごい大変じゃないですか?もちろんもう有名になったあとなら簡単ですが、もしジョブズが新卒だったときに彼を見いだせた人ってどれくらいいたでしょう?大学は退学してるし、なんか禅学んでたし、泥臭く起業始めてたし、、、つまり全然無理なんですよ笑

 

じゃあその隠れた天才たちが、勝手に自社を選んでくれればいい。本文でも「アタリ社はクリエイティブな人々が存分に力を発揮できる風変わりな職場で、社員達が歩く広告塔として会社の宣伝をしてくれていた」と書いてあります。もちろん一番最初にクリエイティブな変人たちを雇う必要がありますが、その人達が「アタリ社」ってこんなにおもしろいんだよ!と言って回ってくれる仕組みをつくればいいと。

 

例えば・・・
・パーティーは、会社の全員が集まる催しであり、会社文化を代表するイベントなので力を入れた

・「資格」も「経歴」も無視
・クリエイティブな人は例外なく好奇心の塊であり、必ず、さまざまな分野やテーマに幅広い興味関心と知識をもっているものとして受け入れる

・雇ったあと、チームの貴重な戦力として認められていると感じられるよう、楽しく充実した仕事ができるように配慮する必要がある

・パーティーで社員の口を軽くせよ
⇒クリエイティブな人を喜ばせるには、何かうれしいことをしてあげることが大切
みんなが心から楽しめることをいつもしている会社には、魅力的な人が働きたいと思う雰囲気が生まれるから

・「ノー」だけは禁句に
⇒どんな者でも「ノー」の一言ならいえるし、なにも考える必要がないから
⇒なにか気に入らないなら、よく考えてもっといい対案を出せばいい

 

など、職場を広告にするために多くのことに配慮しています。こういった緻密さはさすが伝説の経営者。。。

 

その他いろいろなポイントを紹介していたが、正直目からウロコレベルの何かを提供してもらったわけではない。むしろジョブズのThinkSimpleのように、以下に基礎を徹底しているか、が面白いと感じる書だった。

 

ぜひ一度お目通しを!