【ビジネス全般】あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか 論理的思考のシンプルな本質 津田久資
こんばんわ、読書くんです。今回はこれから活躍していく人材とは、という一冊。
あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか―――論理思考のシンプルな本質
- 作者: 津田久資
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/09/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【既存の枠組みにとらわれない人材になる】
作者の津田氏は東大法学部卒業後、カリフォルニア大学バークレー校MBAを取得、博報堂、BCGで一貫してマーケティング戦略の立案に携わってきたいわゆるエリート。 本書を通じて書かれていたのは、これからのビジネス界において勝者となれるのは、既存の枠組みの中で正確に早く最適解を見つけられる人間ではなく、新たな枠組みを作れる人間であるということでした。
これまでの日本企業にて優遇されてきた東大卒を代表とするエリートは、既存の枠組みの中でパフォーマンスを発揮することを非常に得意としている。しかし一方で既存の仕組みを疑うこと、破壊すること、0から1を創り上げることを苦手としている傾向がある。学歴エリートにビジネスの場において勝つためには、そういった破壊的なイノベーションを創造できるか否かが重要であり、そういった人間が今後新に必要とされてくる。
・思考のフィールドで勝つ
「考える野蛮人」が跋扈する時代が始まり、その代表格として「芸人」という職業が存在する。 いわゆる「頭のいい人」が活躍する時代はほぼ終わりをむかえ、自由な発想で既存の枠組みを破壊できる人間が今後の日本を作っていく。とにかくアイディアマンは駄作の山を築く、まずはとにかく数。スピーディーな判断でボツアイディアを次から次に出してくる人間になる必要がある。
・思考の幅を広げる
発想の質≒発想の広さ=情報量×加工率×発想率。この3つの要素で発想の質は決まる。 発想率を低くする要因は「バカの壁」である。 常に既存の枠組みにとらわれない、概念から否定する姿勢が自由な発想を生み、良い仕事に繋がる。
・論理的に考える
発想の種類は人間のタイプ的に大きく4つに分類される。
言葉×筋道⇒野村監督やイチロー氏
イメージ×筋道、言葉×直感⇒天才の領域
イメージ×直感⇒天才の領域。長嶋監督など
野村監督の言葉として、「勝ちに不思議あの価値あり。負けに不思議の負けなし」という言葉があるが、野村監督は勝った試合の後でもその理由を徹底的に言葉に置き換えて分析をしており、イチロー選手も1年で打った242本全てのヒットを言葉で説明ができる。ふたりともそれをいわゆる座学で終わらせるのではなく、実践に応用している賢さがあった。
東大生の頭が良いではなく、より現実的な賢さが重要になってくる。それを改めて認識させられる良書でした。記載したのは触りなので、ぜひ手にとって見て下さいませ。
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ではではー