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【ビジネス全般】利己的な遺伝子 リチャード・ドーキンス

こんばんわ、読書くんです。今回はいつもと弱冠畑違い、遺伝子についての一冊。

 

利己的な遺伝子 <増補新装版>

利己的な遺伝子 <増補新装版>

 


【生命の起源と遺伝子】
ドーキンス氏はイギリスの進化生物学者・動物行動学者。存命の一般向け科学書の著者としてはかなり知名度の高い一人。

本書は我々自身、つまり生命と遺伝子について理解を深めるための本。ドーキンス氏はまず、「自然淘汰が我々をつくりあげた。だから、自分のアイデンティティを理解しようとするのなら、自然淘汰を理解する必要がある。」と述べています。

・生命とは何か
生命とは?人間とは?をダーウィンが初めて解き明かし始めました。われわれおよびあらゆる動物は、遺伝子によって創りだされた機械にほかならないと。岩、宇宙、銀河、海の波、すべて多かれ少なかれ原子の安定したパターンであると述べており、もうこっから学者っぽいですね、発言が。

ここもしびれる表現ですが、「人間は10の27乗個以上の原子から出来ている」と。原子を並べて人間にするには、確率として非常に低いものになる。ある時、自己複製子と呼ぶ自らの複製を作れる分子が生じた。確率は低いものだが、何億年という期間では起こりうる事。これがコピーをどんどん複製して増えた。そしてこれこそが生命の祖先であると。

進化は漠然と良いと捉えがちだが、自己複製子が防止しようとしても否応なしに起こってしまうもの。私の大好きなからくりサーカスで、「進化の反対は何だと思う?」という問に、「退化ではなく停滞だよ」って言ったのは今もお気に入りのフレーズです笑

自己複製子は、自らの容れ物を生存機械としてつくりました。自己複製子は今は遺伝子と呼ばれ、私達、こころと体を生み出し、私達は遺伝子の生存機械となったといいます。生涯にどれほど多くの知識や知恵を得ても、遺伝的なものは1つたりとも子供には伝わらない。体は、遺伝子を不変のまま維持するために、遺伝子が利用する手段でしかないと。


そしてもうここからは「へー」情報です笑
・無視される遺伝子を劣性遺伝子、その逆を優性遺伝子という。
・遺伝子は老衰しない。100万歳になっても、100歳と変わらない。
・遺伝子レベルでは、利他主義は悪であり、利己主義は善である。
・無性生殖の方が、100%遺伝子を伝えられるが、有性生殖の方が掛け合わせで新しい遺伝子をつくれる。どちらが良いという事ではない。
・体は遺伝子のコロニーである。
などなど。

本当は「利己的な」というところから膨らませたかったのですが、読書くんの脳みそレベルでは不可能でした笑 なので上記呼んで少しでも興味を持てた博識な方は、ぜひ本書を手にとって見てください笑
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ではではー