【テクノロジー】さよならインターネット 家入一真
こんにちは、読書くんです。今回はこれもアンチが意外と多いのかな?家入氏の一冊。
さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ 560)
- 作者: 家入一真
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/08/08
- メディア: 新書
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【輪郭をなくしたインターネット】
家入氏について最近のことしか知らない人が多いのでは?実はひきこもりから押しも押されもせぬ実業家へと転身と遂げた彼。ただ人は急に変わっちゃいけないですね、周りがついていけない。ということで離婚歴ありです。
インターネットを事業にした実業家としてはかなり初期の人。だからこそインターネットとはという観点が最近の人とは少し違うかも。
なにより家入氏のときはインターネット=Webサイトだったが、アプリの登場でそれは変わってきたと。ネットにつないでいるという意識もなくなり、インターネット自体の輪郭を失ってきている。
ここはすごい共感しますね。昔はネットをやるためにはネットカフェに行くしかなかった。それくらいインターネットとつながる、というのは貴重な体験でした。でももう最近の20代はネットをする<スマホをやる、という認識のほうが強いのではないでしょうか。
先述したように、家入氏は引きこもりの状態からインターネットに出会い、その後プログラミングにはまっていきます。大学検定をとるが進学せず、印刷会社へ就職し、ここでホームページ作成を行うと。そして転職してシステム開発下請け会社へいき、本格的にプログラミングに従事します。
パペポを創業したときは、インターネットはどちらかというとギーク向けだったと。これが徐々にマス向けになっていき、06年にはウェブ進化論がベストセラーに。この頃の状況がWeb2.0。それ以前がWeb1.0で情報の発信が一方通行だった。そこから、受信側も活発に発信を始めたのが進化。まあここまでは一般的な話ですよね。
シェア、フラット、フリーの3つは今までインターネットにおける重要な概念とされてきました。一億総表現社会の中で、プロとアマの境界が曖昧になっており、誰でも発信できる状態に。また何かを批評するだけで、上位に立てた気になれる。マズローの欲求レベルの頂点を目指し、人々が必死になっているような状態にあると。
これはインターネットの歴史が好きな読書くんてきにもすごいわかる話だなーと。なんか今のインターネットって薄いんですよね。表面的なやりとりや技術が広がっている。退屈になったギークが更に違う世界を作ってくれたら面白いけど、読書くんは一薄い表現者としてがんばりますかー笑 でも色々と考えるきっかけをくれる一冊です。
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ではではー