【ビジネス全般】日本版 インダストリー4.0の教科書 山田太郎
こんばんは、読書くんです。今日はモノづくりについて学ぶ一冊。
日本版インダストリー4.0の教科書 IoT時代のモノづくり戦略
- 作者: 山田太郎
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2016/04/28
- メディア: 単行本
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【己を知り敵を知れば的なね。てか知りましょうよ。】
著者は政治家でもあり、東京工業大学大学院社会理工学科特任教授でもある山田氏。
最近よくある○○1.0とかシリーズ。まあ簡単にいうといろんな分野で歴史上何度かフェーズがあるよねっとことですね。それを1.0とか2.0とかとかで表していると。そして今回はモノづくりについてのこと。最近ドイツがインダストリー4.0を打ち出した事で大切なのは、ドイツがものづくりのグローバルハイウエーを創りだそうとしている事実です。そしてそれを支えるのが、最近のバズワードIoTなんです。
そもそもみなさんモノづくりというと何を思い浮かべますかね?職人さん?大きな工場??いやいや、ものづくりは、高度な情報産業なんです。なぜなら、設計開発段階で付加価値の80%は決まるから。実際にモノになる前に付加価値がほぼ決まっているのだから、それは立派な情報産業ではないですか?
儲かるモノづくりの為には、3つのポイントがあると言います。
①スペックマネジメント・・・製造段階に入るとスペックマネジメントは出来ない。その前段階。マーケテイングから商品企画、製品設計、工程設計というシミュレーション過程がこれ。→顧客が何を欲しているのか?的確に見極めて製品化する事が重要。
②スループットマネジメント・・・ボトルネックを見つけてカイゼンする事で全体の生産性を上げる。
③アセットマネジメント・・・製品ライフサイクルを理解し、土地や設備などのアセットを最適化する。
インダストリー4.0は、スペックマネジメントの肝要な部分であるデータのやり取りに着目し、フィードバックの仕組みと内容をより高度に、よりリアルタイムにやる事を目指しています。さすがドイツはこういったことに敏感です。対して日本では、自分達が良いと評価したものを世界に持っていけばいいと考えすぎています。製品を仕向地毎に、場合によっては品質を落とした方が売れるという事が理解できていないのです。
いまやどうやったら世界市場のボリュームゾーンに食い込めるかを考えるべきでしょう。そして、世の中の全ての製品はインターネットと繋がることはほぼ確実で、工作機械でさえ同じ運命を辿ります。大げさではなく、そうでなければ価値がないものになるとも言われているのです。
日本はなまじモノづくりに強い時代を経てしまったから、そのプライドを捨てきれないんでしょうねー。。。モノづくり大国の現実を知るにはよい一冊かと!
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ではではー