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【ビジネス全般】30ポイントで身につく!「ビジネスモデル思考」の技術 野口吉昭

こんばんわ、読書くんです。今回はひたすら頭に詰め込め!系の一冊w

 

30ポイントで身につく!  「ビジネスモデル思考」の技術

30ポイントで身につく! 「ビジネスモデル思考」の技術

  • 作者: HRインスティテュート,野口吉昭
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2013/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【構造化するちから】
著者は株式会社HRインスティテュート(HRInstitute)代表の野口氏。建築設計事務所からコンサルを経て起業、というちょっと変わった経歴の持ち主。

 

ビジネスモデルとは市場への仕掛けと仕組みを掛け合わせた儲けの構造。
仕掛けとは市場や顧客に問題提起し、問題を開発し、新たな価値を創造すること。
仕組みとは価値を届けるため、資源(人・モノ・金・情報)を整え最適化することであると。こういう言語化は面白いですよね。普段何気なく単語としては見過ごしていたものが、深い思考に変わっていくときの面白みは何事にも代えがたいものがあります。

 

ビジネスモデルにイノベーションを起こすには「仕掛け」と「仕組み」の構成要素にメスを入れ、単に過去の延長線上で新しい商品を出す事や新技術を導入する事だけでなく、全社的な構造変革も一緒に考えていく必要があると。

 

ここで必要なのが、本書のタイトルである「ビジネスモデル思考」。これはビジネスで勝てるルール(構造)を創り上げるための思考のことです。そして勝てるルールを提供したときに必ず発生するのが、「価値」の部分ですね。買い手が価値を感じない限り購入・導入はされないので、ビジネスは始まりせん。

 

ビジネスで「価値」を考える際に大切なことは「相手は誰か」という事です。まさに最初の市場整理からの顧客整理のパートですよね。「儲け」を考えるには、「誰が喜んでお金を払ってくれるのか?」を構造化することが大事です。

 

以下は形式的なものではありますが、一つ一つ深く考えていくと非常に脳に汗をかく必要のある項目です。
・STV+6P
・Segmentation(市場の細分化)
・Targeting(明確な顧客設定)
・Value(顧客が獲得する価値)

・Product(価値を創り、満たす商品・サービス)
・Price(価値に見合った価格)
・Place(価値を届ける場所や流通の仕組み)
・Promotion(価値に気づいてもらう仕組み)
・Partner(一緒に価値を創り届ける仲間)
・Positioning(競合に勝てる立ち位置)

 

ビジネスモデルを考えていくにあたって大切な事様々な他業種の「やり方」を知り、自社にうまく当てはめてみることです。自社のビジネスモデルを整理した後で、他社のモデルの良いところを自社流にアレンジすれば、元々上手くいっているものが、さらに上手く行くということですよね。上手くいくビジネスのパターンは多くない、とよく前の会社の社長が語っていました。実業家は語る、といったところでしょうか。

 

非常に実務的な気付きが数多くある一冊ですので、ぜひぜひ時間のあるさいに手にとってみてください!ではではー