【ビジネス全般】ストーリーとしての競争戦略 楠木建
こんばんわ、読書くんです。今日は知っている人は知っている、というビジネス本。その分厚さに心折れた方も多いのではないでしょうか?笑
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
- 作者: 楠木建
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/04/23
- メディア: 単行本
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【戦略はストーリー】
楠木さんは有名な大学教授。NwesPicksにも出てきたりと、割りと前には出てくるタイプの教授ですね。ですのでこの本は割りと堅苦しい表現を用いながら構成されています。そのせいか本が分厚いのなんの笑
簡単に言ってしまうと、良い戦略に法則はないけど、良い戦略であると裏付ける論理はあるよと。まあそんな簡単に良い戦略は作れないよね、って言っているようなものです笑
『ストーリーとしての競争戦略は法則はないけれども、論理はあるという立場で優れた戦略ストーリーの論理を明らかにする』
『違いをつくって、つなげることが戦略の本質。この定義の前半部分は競合他社との違いを意味している、他社との違いがなければ経済学の想定する完全競争となり、余剰利潤はゼロになる。もう一つの本質、つながりとは二つ以上の構成要素の間の因果論理を意味する。戦略立案の普遍の法則がありえないのは、戦略がどこまでいっても特定の文脈に依存したシンセシスだからである。
ダグラスマクレガーのセオリーXとセオリーYの経営理念
人間は必要以上に働くのが好きでなく、自分の職務を果たすのに必要以上の責任は持ちたくない、がセオリーXの前提。これに対してセオリーYは人間は内心では事故の最善の能力を発揮したいと望んでいるという前提。ただセオリーX、Yに厳密に従って経営されている会社は一つもない。戦略なり経営というものはどこまでいっても、その会社や事業の特定の文脈に埋め込まれたシンセシスであって、さまざまな断片を繋ぎ合わせた総体として初めて意味を持つ。
個別の違いをバラバラに打ち出すだけでは戦略にならない、それらがつながり、組み合わさり、相互作用する中で初めて長期利益が実現される。個別の要素についての意思決定は基本的にwhat,who,how,whenを確定するということであるが、こうした個別の打ち手に対して戦略ストーリーが問題にするのはwhy。
マブチモーターは大量生産によるコスト競争力で勝つ、大量生産に繋がるモーターの標準化という意思決定を行った。標準化→大量生産→規模の経済→低コストという因果論理のつながり。静止画を動画に、ここにストーリーの戦略論の本領がある。
戦略は「アクションリスト」「法則」「テンプレート」「ベストプラクティス」「シミュレーション」「ゲーム」ではない。戦略の実行にとって大切なのは数字よりも筋の良いストーリー。過去を問題にしている場合であれば、数字には厳然たる事実としての迫力があるが、未来のこととなると数字よりも筋が求められる』
すげー長い説明ですが、要は色々なシナジーが生まれて、初めてストーリーのあるよい戦略が生まれるってことですね。学者っぽい書き方だなーと思うのは、これ実践に活かそうとすると表現がまどろっこしすぎない?ってのが正直な感想笑
読書くんはまどろっこしい表現は好まないので、ここらへんで読むの止めました笑
良い本とは「わかりやすい」or「難しくても読んでいてワクワクする」の二択だと思っています。
なので、その2つとも感じなかったら早めに切り上げる=読むのを止めるのが、読書を好きで居続けるコツなんじゃないかなーと思う読書くん自論です。よければ参考に笑
そしてこんな分厚い本読めねーよ、って人は仕方ないのでフライヤーを笑
また電子書籍派のあなたはぜひhontoで
ではでは