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【経営】模倣の経営学 偉大なる会社はマネから生まれる 井上達彦

こんにちは読書くんです。今まで書いた記事を見てきましたが、経営に関する本多いですね!って言いつつ今日も経営の本なんです、許してください笑

 

模倣の経営学 (日経ビジネス人文庫)

模倣の経営学 (日経ビジネス人文庫)

 

 

【偉大なビジネスは模倣から始まる】

井上氏は早稲田大学商学学術院教授。ずっと学術畑で、実際のビジネスの経験はなさそうです、楠木氏と同じパターンか。でも読書くんはこういった方々の話は非常に重要だと思うんです。大体自伝系の方々は、主観の割合が多いですからね(もちろん学者も主観あるのわかってますよ?だって主張は主観みたいなもんですからね笑)

 

本書は様々な企業の事例を出して、それがほぼすべて何かしらの模倣から始まっていることを解説しています。むしろ模倣こそ経営の始まりだと。なんか日本ばっかりが模倣模倣って思っているかもしれないですけど、世界中大体模倣か戦争で生まれた技術をビジネスに活かしてるだけですからね笑 ゼロイチでなにか始めたのは、多分最初に物々交換始めた人です。交換しようって思いついたのは実はすげえええ!って読書くんはずっと思っています笑

 

クロネコヤマトの模倣】

例えば皆さん普段郵送でどの業者を使ってますか?クロネコヤマト使ったことない人なんていないですよね??実はクロネコヤマトさんはとある飲食企業のビジネスモデルを模倣して始まっています。

 

それが「吉野家」。ええええええ!!??って思ったあなた、最高の読者です笑
牛丼一筋に絞り込んで成長してきた吉野家を見て、「取り扱う荷物の絞り込み」というアイデアを思いついたとのこと。選択と集中というビジネスの極意を、他業界の会社から学ぶ観点が、すでに優秀な経営者だなーと。。。

 

とある企業の社長から新規事業の始め方を聞いたのですが、徹底的に今イケてるビジネスモデルを列挙して、それが実施されていない業界に取り入れて立ち上げればいい、と言っていました。大体ビジネスが成功する法則は決まってるから、パクれば大丈夫と。確かに革新的!と思って始まったサービスで長続きするものって本当に一握り。。。

 

本書でもビジネスモデル分析で大切なのは、単純化したときに見えてくる共通性、特に業種を超えた共通性がイノベーションのきっかけになる、と解説しています。トヨタ生産システムもスーパーマーケットを見て「必要なものを、必要なときに、必要なだけ取りにいく」という部品の購買方式を思いついた、とのこと。

 

日常生活でこういった観点を持ち続けることが大事ですが、だいたい心がけても1週間もたないんですよね笑 みなさん本書を常に持ち歩いて意識するといいかも笑

 

ではではー