外資ITのお金とキャリアの話

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【経営】商売心得帖 松下幸之助

こんにちわ、読書くんです。とうとう松下先生の心得帖シリーズ完結です。とはいえ金言がつまりすぎていて、あと3周くらい読む気がする笑

 

【商売の心得】

もちろん最後も脚色するのはおこがましいので、要約という名の抜粋を。

 

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世間は正しい  

日々の商売を力強く進めていくために大事なことのひとつは、世間を信頼すること。世間はいつも正しいものであり、世間の見るところは常に健全である。世間が誤っており、自分が正しくても受け入れてもらえない。しかし長い目で見れば、やはり世間は正しく、信頼をよせるべきものだと考えてよい。そうすると大きな安心感が生まれ、いたずらに動揺することなく日々の商売に力一杯打ち込んでいける。 

魂をいれた値段であれば、価格というものは、サービスとか配達とかいろいろな便宜だとか、そういうものを総合した価値判断によって決めるべきで、よそがいくらだからうちはいくらというようなことはほんとうの商売はできない。いかなる商品であっても、私の店のもんは私の方で値段を適当に決めるのだ、それは安売りをしているところよりも高いと言う場合もある。その、高いという場合には、自分の魂料が入っている、店の信用保証料が入っている。だから、何かのときに私は責任をもちますよ、ということを堂々と主張できるような商売でなくてはならない。

 

新しい時代の値段  

かけひきによって値段を決めるのは、今日ではいささか時代遅れの好ましくない考え方である。商人は自分の信念なり、事業観にもとづいて適正利潤というものを確保し、顧客を大事にしつつ商人としての社会的責任を果たしていくことが肝要である。それが社会共通の繁栄に結びつく望ましい姿である。適当にかけひきをして値段をまけるというのではなく、最初から十分勉強した適正な値段をつけて、値切られても負けない、逆にお客さんを説得して、納得していただくということでなければならない。

 

絶対安心の境地  

最近は流通革命というようなことがよくいわれるが、商売の面でも変化が激しく、なかなか難しい問題も多くなってきている。いろいろと新しい製品がつぎからつぎへとの出てくる、流行もめまぐるしくかわっていく。同業者同士の競争も激しくなってくる。

しかし考えてみると、私はどんな場合にも絶対安心の境地というようなものはあり得ないのではないかと思う。いつの時代にあっても皆同じでないか、と思う。それぞれの時代の中で、いろいろむずかしい状態に直面して、心配したり不安の念をもったりしている。むしろそういう変化の中にこそ、生きる境地というものが見出される。そういう努力の中に、絶対安心の境地があるかもしれない。

 

人を育てるには  

お互いの会社、商店が発展し、社会の公器としてさらに光彩を放つようになるためには、やはり社員の訓育といういいますか、人間的な成長に、会社としてよりいっそうの努力をすべきだと思う。そういう考えをもっって努力している会社に入ってこそ、青年社員の将来というものが非常に明るく輝く。そのためにはまず商売人として、また社会人として、ものの正しい価値判断ができないようなことでは困る。ですから会社においてはあらゆる面で正しい価値判断のできる人を養成しなければならない。

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もう尊敬しかありません。。。心得帖は一式手元においておくレベルだと思っております。ぜひぜひ、ではではー