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【人事】人事の超プロが明かす評価基準 西尾太

こんばんわ、読書くんです。今回は読書くん大好き人事分野の一冊。

 

人事の超プロが明かす評価基準 (単行本)

人事の超プロが明かす評価基準 (単行本)

 

 

【評価基準の重要性】
西尾氏はフォー・ノーツ株式会社の代表取締役社長かつ人事コンサルタント。長年人事コンサルとして活躍してきた知見をおしげもなく詰め込んでいます。

そもそも人事評価基準が明確に決まっている会社は日本にどれくらいあると思いますか?日本の421万社のうち、具体的な評価基準を示しているのは1割程度で、そもそも基準がない会社が殆どなんです。もしかしたら能動的に読書くんのブログを見てくださってるみなさんは割りときっちりした会社にいたりするので、驚くかもしれないですね。

なぜこんなにも人事評価基準を定めない会社が多いのか?それは人事制度というものの重要性を理解していない企業が多いからだと思っています。人事制度は、人を裁くためのものではなく、個々人の能力を伸ばす、人を成長させる仕組みであると。

人事制度に満足していますか?の1,000人アンケートで7割が不満を示しているという数値が出ています。おそらく会社側が人事制度というものがなんなのか、その会社の人事制度がなんのためにあるのかの明示もできていないのではないかなと。

制度上で、評価される側と評価する側の見方や考え方は全く異なり、ポジションにより求めるコンピテンシーも違います。給与は、社員が会社や世の中に提供した価値の対価であり、評価基準を明確につくる事が、次のステップに必要な能力を知らない困った人を減らす事に繋がるというのが、評価基準のすばらしさです。

なので、評価基準を気にしなくて良いのは、会社が求めている事を本能的に理解し高いパフォーマンスを発揮できる1%にも満たない人だけなんです。

カルチュア・コンビニエンス・クラブでも、人が辞めて悩む時期があった。先が見えないからという理由が多くあったそうです。評価は本来ポジティブなもので、評価と育成は表裏一体であるにもかかわらず、そこがずさんだったんですね。

なので本書を読んでいて「うちもうちも」と共感したあなたこそ、まずは声を上げてみてはいかがでしょうか、人事制度の重要性を。先述したのは本当の本当にさわり程度なので、ぜひ本書を手にとってみてください。
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ではではー