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【ビジネス全般】トヨタのカタ 驚異の業績を支える思考と行動のルーティーン マイク・ローザー

こんばんわ、読書くんです。今日は仕事をしていく上で一度は事例にでるトヨタについての一冊。

 

トヨタのカタ 驚異の業績を支える思考と行動のルーティン

トヨタのカタ 驚異の業績を支える思考と行動のルーティン

 

 

カイゼンは善である】
著者はドルトムントエ科大学客員研究員として、長年トヨタ生産システムを研究してきた人物。こういう方の本は浅く広く系じゃないので読み応えがありますね。

・組織を長期にわたり成功させるためには
まずトヨタに目を向けるはその組織力。改善し続け、適応し続け、変化する顧客要求を満たし続けられるような能力を身につけることが大事。技術イノベーションは稀にしか起こらないし、競争相手が真似できる。一方コストや品質の改善は小さなステップで実現するが、それが達成され蓄積されるには長い時間を要する。継続的なコスト削減や品質改善の結果は真似しにくいため、特別の競争優位をもたらす

トヨタが成功している一番重要な要素は、全社員のスキルと行動
「改善のカタ」 改善し、進化するために繰り返すルーティンが根付いていることが驚異的。「コーチングのカタ」 リーダーや管理者が全社員に改善のカタを教えるために繰り返すルーティン。

トヨタの事業哲学は「顧客のためにいい製品をつくる方法を改善し、進化させることで会社として長期間生き残る」こと。

改善のカタ
①ビジョンや方向、目標を考慮
②現状を自分の目で見て把握
③ビジョンへ進む途中の次の「ターゲット状態」を定義
④そのターゲット状態へ一歩ずつ進むときに障害に出会うが、その障害が何に取り組むべきかを教えてくれ、そこから学ぶ

近年では日本はコピーや改善ばかりが得意でイノベーションが生まれない、的なことを言われています。読書くんはこれは半分正解で半分間違いなのではないかなと。以前経営は模倣であるという本であったように、大体のビジネスはほぼ模倣から始まっているのです。模倣の中から考えて考えて考えて、新たな気づきを得ることが必ずある。日本人として一度は目を通したい一冊です。
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ではではー