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【マネジメント】リーダー論 覚悟を持って道を示せ 野村克也

こんばんわ、読書くんです。今回は最近なにかのインタビュー記事にかなり心揺さぶられる文章が載っていた、野村氏の一冊。サッチーは野村氏にとって、本当に良い嫁だったんだろうなあ。。。

 

リーダー論 ~覚悟を持って道を示せ~

リーダー論 ~覚悟を持って道を示せ~

 

 

【哲学を持たざる者はリーダーにあらず】

前にも野村氏の本について書いた気が・・・でも簡単に書いとくと名選手名監督にあらずをヒックリ返したような方ですね。やっぱり捕手出身の監督は頭がいいからなんとかなる。

 

そんな野村氏がリーダー論を語っている本書。まずリーダーは哲学を持つべきだと。自分が哲学を持って正しいと思うことは上に対しても覚悟を持って主張すべき(野村監督は阪神監督時代に強い阪神を創るためにオーナーに何度も主張、交渉を重ねていたと)。一本筋が通っていないとチーム全体がぶれますからねー。


組織はリーダーの力量以上には伸びない。自分がリーダーを務めているチームを勝てるチームにするためには、自分自身が成長するほかないと改めて意識すべき。だからこそ、「俺が責任を持つ」と言い切れる度量を持てと。失敗したらそれは自分の責任、成功したらそれはメンバーの力。ただし成功失敗の結果のみで終わらせないことが重要で、なぜ失敗した、成功したを分析させることが重要。野村氏の口癖のひとつは、勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。これ、確かどっかの時代の武将の言葉だった気が。。。まあいいか笑


また、これは哲学を持つところにも通じますが、リーダーの仕事=ミッションとビジョンを掲げ、実現に向けて人を動かすことだと。判断は頭でするもの、決断はハートでするもの(コーチは判断のみでよいが、監督には決断が必要)。

 

【見抜き、気づかせよ。そうすれば人は育つ】
人を育てる、というところにも野村氏の強い思いが垣間見えます。その中でも言っていたのは「教えすぎず、気づかせよ」ということ。大体、教えすぎると自分で考えなくなりますからね。気づかせて、考えさせて、やらせてみる。その絶妙なバランスが難しい。。。

ただ、これは矛盾するようですが、教えるべきタイミングを絶対に逃してはいけない。選手(メンバー)から具体的な相談、質問があったときはそのタイミングを逃してはいけない。そのタイミングはメンバーにとって真剣にアドバイスを聞く体制が整った時であると。こういうときは、教えたことがしっかり身につくので、プラスになるんでしょうね。


そして、ここは現代のマネージャーたちがもっとも苦労しているところだと思いますが、「人は叱って育つ」んです。その際、「怒る」と「叱る」を混同してはいけない、怒ることは自分の感情、叱ることは相手の成長が対象となっていると。ただこれ、めちゃ難しいですからね笑 結構鈍感な若手は全部怒られていると思って、すぐに心閉ざすんですから、、、まあ僕が悪いのか笑

とまあ野村氏の金言が詰まった本です。ぜひ手にとって見てください。

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ではではー