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【人事】等級制度の教科書 堀田達也

こんばんわ、読書くんです。今回は人事組織を考える上で欠かせない、等級制度についての一冊。

 

等級制度の教科書―働く人と組織の価値観に柔軟に対応するために <教科書シリーズ>

等級制度の教科書―働く人と組織の価値観に柔軟に対応するために <教科書シリーズ>

 

 

【人事制度は組織の土台】
著者は日本の教育工学者である堀田氏。

等級制度は、人事制度の骨格です。賃金制度、人事評価制度、目標管理制度など様々な制度の中心であり、かつ、それを規定するものとなります。等級制度をどう規定するかで、その会社が社員をどう扱っているのかがすぐわかりますよね。見る人が見れば、人財を大事にする!(そもそも人材ではなく、人財と書いている企業をあまり信用してませんw)とかいっておいて、等級制度は、、、なんてすぐバレるんですw

なので鶏卵的な感じもありますが、経営理念、経営方針、経営企画といった企業経営の根本から導く必要があります。その結果等級制度が微妙。。。だったら経営理念などから見直した方がいいかと。。。w

等級制度の代表的なものは3つあります。
①職能資格制度→能力を等級制度の基軸にする。
②職務等級制度→職務を等級制度の基軸にする。
③役割等級制度→役割を等級制度の基軸にする。

トレンドとしては、能力で見る会社が多かった所から、職務や役割で見る会社が増えてきています。能力で等級を決めた場合、実際はその能力に準じた仕事があるとは限らないからです。その結果、過払い感が出る事があるので、ということですが、この概念を社員に理解させるのは難しく、今後は職務や役割に応じた評価が普及すると言われています。

もちろん各制度でメリットとデメリットがあります。
①能力評価
メリット:異動しやすい=等級を変更せずに配置できる。ポスト不足でも不満がでない。社員に安心感がある。
デメリット:職務とずれやすい。給与を下げにくくなる。賃金と成果の不整合が起きる。
②職務評価
メリット:合理的。スペシャリスト育成ができる。職務内容が明確。
デメリット:組織硬直化。ポスト不足に対応できない。職務が変わらないと賃金が上がらない。

何の気なしに「ウチの会社は能力評価にしてくれないかなあ」なんて、大手(上が詰まっている)企業にいる人はいったりしますが、結局はどういう組織で有りたいかが大きく関わってくるんですよね。ぜひ自社の等級制度を見直してみて下さい。さて、この他にも有益な情報が満載ですが、一旦ここまで。あとは買って読んで下さいw

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ではではー