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【科学】進化の教科書 カール・ジンマー&ダグラス・J・エムレン

こんばんわ、読書くんです。今回は久しぶりにサイエンスというか、人間の神秘に迫る一冊。

 

カラー図解 進化の教科書 第1巻 進化の歴史 (ブルーバックス)

カラー図解 進化の教科書 第1巻 進化の歴史 (ブルーバックス)

 

 

【人はまだまだ進化していける】
その分野の専門家である二人の共著。

 

・生物の進化
生物の進化に関して、初めて科学的な説明をしたのがチャールズ・ダーウィンです。ダーウィンは、最初は地質学者だったというのはみなさん知ってますかね?その頃、この世界は数千年の年齢だと思われていました。しかし、土砂の堆積速度から推定する方法で、地球は出来てから数十億年たっていると考えたのがダーウィンです。現在、地球は原始太陽系星雲から45億6,800万年前に形成され始めたと結論付けられている。

 

殆どの生物は死ぬと他の生物に食べられるため、化石が残りません。基本的に、骨や歯、貝殻等が化石になり、筋肉のような軟組織は残らないのです。しかし稀に、軟組織が化石として産出する所が世界に何箇所かあり、これをラガシュテッテンと呼びます。ドイツ語で母なる鉱脈という意味です。なんか大地讃頌(だいちさんしょう)を思い出しますねw

 

20世紀のはじめに物理学者が原子の構造を発見した事で、地質学者は岩石の年代を正確に測定できるようになりました。すべての原子は、陽子、中性子、電子という三種類の粒子から出来ています。45億6,800万年前に原始太陽系円盤から地球が形成された後、数百万年以上は冷却期間がありました。ここで溶融した地殻は固まり、比較的軽い岩石は上昇して大陸を形成し、岩石から抜け出した気体が、地球の大気を形成しました。

 

進化における大きな節目の1つは、多細胞生物の出現です。植物、菌類のように進化した多細胞生物の中で、他の生物を飲み込むことができる体を進化させた系統が動物。そして、これは有名な話ですが、次の大きな変化は、陸上への進出ですね。最初に陸上へ進出したのは、原核生物で、4億8,000万年前の岩石からは、無脊椎動物の足跡が見つかっている。

 

四股動物の最古の化石は3億7,000万年前のもの。魚や鳥は、3億5,000万年前にはおらず、恐竜でも2億3,000年前ころに初めて出現しました。6,600万年前に姿を消すまで、恐竜は生態系の支配者だったことはみなさんご存知かと思います。

鳥類は、1億5,000万年前に恐竜の系統から分岐して生まれたもの。花を咲かせる顕花植物は1億3,200万年前から、サヘラントロプスは最古のヒト族化石。700万年前。そして、現生人類の最古の化石は20万年前。35億年以上の生命の歴史から考えれば、20万は1日の終わるたった5秒前。


ネアンデルタール人は4万3,000年前の化石で出てきました。ネアンデルタール人は、ゾウやサイを狩ることが出来ており、石器も作ることができていました。そして、死んだ仲間の埋葬もしていたことがわかっています。中新世は2,300万年前から530万年前。ヒト族は中新世の末期に出現し、ヒト族の進化の初期段階で、二足歩行に適応していきました。

 

そして、進化の中で、食物を得るために道具を使うようになったのです。180万年前から、ヒト族はアフリカの外へ進出し始めました。はっきりホモ・サピエンスとわかる最古の化石は、約20万年前のエチオピアで発見された頭骨の上部。

ヒトが超社会的サルとして進化するにつれ、超社会的なコミュニケーション手段も進化した、それが言語です。成熟した言語を持つ種は他にはおらず、人とその他動物を分ける大事な特徴の一つですよね。言語こそが、人間性の核である、と多くの研究者が主張しています。

 

ほぼほぼ内容の列挙で恐縮ですが、生物がどう進化していったかを知るだけでも、世の中の見方が変わっていきます。読書くんが思うのは、人間の歴史は所詮700万年くらいなんだよなあと。そう考えると今の人間の姿が最終形態ではないかもしれないし、ますます面白い未来が待っているのかも、と思うとワクワクしてしまうタイプです。歴史を紐解き未来を描ける人材になりたいなあと。そのためにはたまにはこういう本もよいかなと思います。みなさんもぜひ手にとってみてくださいー。ではではー