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【経済】なぜ、世界から戦争がなくならないのか? 池上彰

こんばんわ、読書くんです。今回は老若男女大好き、池上彰氏の一冊。

 

なぜ、世界から戦争がなくならないのか? (SB新書)

なぜ、世界から戦争がなくならないのか? (SB新書)

 

 

【戦争という金のなるイベント】
多分池上彰氏については大した説明はいらないですよね。いっつも一般常識のちょっと先を至極わかりやすく説明しているあの人です。ただどれも知っておいたほうが良い知識ばかりで、一冊は彼の著書を持っておいたほうがいいでしょう。


特に日本は意識していませんが、「戦争」という問題は非常に大きいです。なぜなら日本の開国から160年間、世界では絶え間なく戦争が行われてきています。

なぜ戦争がなくならないのか?その核心は、「お金になるから」と言えば一番わかりやすいでしょう・世界の軍事費では、アメリカが圧倒的に高く約73兆円。2位の中国でも26兆円を使っています。そしてアメリカでは国防総省が契約している企業が14万社もあるのです。つまり世界で一番強い国で、戦争があると喜ぶ人たちがたくさんいるんですね。

1位のロッキード・マーティン社は約4兆5千億円の売上をあげています。さらに民間軍事会社という会社もあり。戦闘要員、警備員を派遣する、民間が設立した会社です。この民間軍事会社の市場規模は数千億~12兆円と言われており、他の業界と比べてもその市場規模はかなり大きいです。

つまりなくなると多くの人が困る。もっと言うと頻繁に戦争が起こらないと、困る人がいる。だから起こす、というのが戦争の裏側に潜んでいます。

 

【日本の方向性】
日本では2014年4月に、防衛装備移転三原則が定められました。防衛装備、軍需品を他の国に輸出できますよ、という事ですね。

それまでは、武器輸出三原則があり、そもそも武器の輸出はしないとされていました。背景には、経団連の提案もあります。日本経済団体連合会は、日本の代表企業1,300社が加盟し、日本経済の広報活動と政府への政策提言をしている組織です。

2015年10月、防衛装備庁が防衛省の中に出来ました。これは約1,800人規模の組織で、研究開発、装備品調達、輸出を担当します。ここから日本の技術を活用した武器が売られるようになり、海外、特にアメリカは大歓迎しているが実情で、防衛産業がもっと育つ産業になる可能性もあるのです。

このことを知っている日本の若者がどれくらいいるんでしょうね。産業とは国家の方向性に左右される部分が多分にあります。政策や規制で儲かるか儲からないかが大きく変わるからです。ビジネスの世界で大きく躍進していきたいなら、基本的な知識は抑えておきたいところ。是非池上氏の本は手にとってみてください。
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ではではー