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【ビジネス全般】ビジネスマンのための最新「数字力」養成講座 小宮一慶

こんばんわ、読書くんです。今回はここ最近注目しているSTEMAのMにあたる数学(mathematics)に関する一冊。

 

 

【数字力とは】
著者は経営コンサル畑のかた。まあこういう方は数学強いですよね。

そもそも数字力とは何か?
①具体化力。→数字により全体把握し具体的に考える力。
②関連付け力。→数字を関連付けて考える。
③目標達成力。→目標達成の為の力。

オリンピックの新国立競技場施工費で、たった2,500億円と森喜朗さんが発言して問題になったのは覚えてますかね?しかし、国家予算は約96兆円。そのわずか0.3%なので、たった、と発言したのが背景となります。日本の名目GDP(名目=実額)は約500兆円。オリンピックの予算は跳ね上がっても1.8兆円。

名目GDPの0.36%にすぎないと考えると、オリンピックでは景気は変わらないんですよね、大きくは。また別の観点から考えると、年間の公共事業費用は約6兆円。やはりオリンピックのインパクトは小さい。。。こういう風に数字を正しく把握するのは重要だなと。森氏はなんだかんだ数字を把握してたんでしょうね。

 

【数字力を鍛える】
それではどうすれば数字力は鍛えられるのか。まず、基本的な数字と、基礎的な知識がないと正確に数値分析は出来ないと。

たとえば世界系税について考えてみましょう。
世界全体のGDPは約72兆ドル。人口は72億人。米国GDPは約18兆ドル、人口約3.2億人。中国は10兆ドル、約13億人。となると一人あたりGDPは…?

数字を見て、疑問を持つ癖をつくること。それだけで世の中が見える。日本の農業人口は209万人。全体の1%。GDPにおいても、農業の割合は1%程度。政治家にとっても、もう切っても良いのではと思いJAを無視してTPPが進められた。

東電の決算書を見ると、当期利益が今でも1,400億円以上もある。国民が税金を払って補填しているのに、東電は大儲け。決算書を確り見る事。

日本の名目GDPは1990年代から殆どあがっていない。常に数字で考える事。大きな数字を把握しておく事。こうすればビジネス上で何かしら数字と向き合った時、多角的に物事が考えられますよね。要は客観的かつ多角的に物事を考察するために数字力が大事だなあ、と、読書くんは思うわけです。ということで、是非一度は手にとってみていただきたい一冊。
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ではではー