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【思考】人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか 森博嗣

こんばんわ、読書くんです。今回はどのジャンルに分類すればいいのか、中々悩んだ一冊w

 

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)

 


【抽象的、客観的に考えるという事】
著者は小説家、同人作家、工学博士、元名古屋大学助教授という様々はちゃめちゃな肩書を持つ森氏w

 

私はよく仕事で主観、客観という言葉を用いています。主観は自分の考え・思いで、客観は事実という使い分けをきっちりしているつもりでした。しかし著者は、世間一般の多くの人達の考え方は、極めて主観的で、大多数は具体的に考えているだけだといいます。

 

客観的というのは、視座を上げ、自分ではない視点から考える事であると。更には、抽象的というのは、ものごとの本質を掴む事で、大事なことはどこにあるのか考えることであるといいます。

 

抽象的は、いけないことではなく、具体的が良いとされているが、そんな事はないと。例に出してきたのが絵画。抽象画は、具象画ではない絵であり、現代アートは既に具象画が持つ見たものを記録し伝達する目的をなくしています。何が書いてあるかわからなくても、すごい、綺麗、と伝われば良いのが現代アートであり、これこそが抽象画です。

確かに確かに。抽象度をあえて上げるというのは、レベルが一段違うなと。よく点でみるな、線で見ろということを言われますが、これと同じだなと思いました。そして、おそらく良い経営者、事業責任者の視座がここにあるんだろうなと。

 

人間関係においても、具体的な手法だけを頼りにする人間は、どうしても見抜かれる。本質にはそこではないんですよね。読書くん的には一番耳が痛いところでしたw話の小ネタを持っておく、リアクションを大げさにする、とかすごい薄いテクニックをひたすら磨いていた時期があったなあと。。。こういう人ってやたら話題の切り替えが早いんですよね。何も考えてないし向き合っていないからなんだろうなあと。

他にも考えることについて有益な情報が詰まっているので、ぜひ一読を!ではではー