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【ビジネス全般】ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 G.キングスレイウォード

こんばんわ、読書くんです。今回はビジネスパーソンとして、人間として参考になる一冊。なんか色々勝手に想像すると泣けてくるやつ・・・笑

 

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙    新潮文庫

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫

 

 

【人生一度きりだから精一杯生きよう】
著者は会計事務所勤務の後、製薬関係を中心に企業経営を行っていたG.キングスレイウォード氏。経営者として著名だった、というよりは、本書の内容が素晴らしく有名になった人物。

 

「人生一度きりだから精一杯生きよう」
中々こういうセリフは面と向かっては言えないもの。だからこそ手紙にしたためたんだろうな、少し恥ずかしく思いながらも、と考えると非常にほっこりするところ。挑戦状に受けて立つ勇気を持ちなさい、挑戦は人生の一部であると。妄想すると父はすでに退職し、息子はまだ社会人なりたて。もし自分がこの先何十年と働くことに滅入っている時に、やさしく背中を押してくれる一言だなあと。

 

成功については「何より勤勉さが重要」。苦しい時期を乗り越えられるかどうかが勝者と敗者を分ける、人は失敗するたびに何かを学ぶ。常に努力を続けることをやめてしまうと、過去の努力を食い潰し始める。人生は上り坂だと。この例えが短くも秀逸。自分が昇るかどうかではなく、そもそも傾斜があるものだと。だから停滞で済むことはなく、転げ落ちてしまうのだよと。

 

「経験不足を自覚している人は、まず、このかけている要素によって、目的達成の試みを抑制、あるいは阻止されるつもりはない、と決意する必要がある。次に、与えられた課題を念入りに査定するための時間を惜しまない。」
「80%の人が、データ不足というより、データの間違った解釈によって、意思決定の間違いを犯す。解釈には、勘であっさり片付けるより、入念に思慮深く分析する方が、早く、高度に熟達する。」

 

覚悟と準備、この2つが揃う人材は少ないのでは。覚悟だけで突っ込んでいくもの、準備だけして突っ込めないものがほとんどだろうなと。入念に思慮深く分析できるかどうかは、意識の問題が多いと読書くんは考えています。やってはいけないこと、やるべきこと、やったほうがいいこと、全ては自分の中のどこかに情報として蓄積されている。それを日々実施できるのは意識している者だけです。

 

「礼儀正しさにまさる攻撃はない、知識の次の武器はマナー。ただ、まわりの人々に対する心遣い。よくある無作法は人の話をさえぎること。話題がひとつ、「私」に限られている人も多い。」

 

これは正にカーネギーさんの人を動かすだよなあと。誰しも喋ってる方が楽しい。聞いてて楽しい話をしてくれる人が少数だから。上記意識するだけでビジネス上でもプライベート上でもライバルに差をつけれそう。。。

 

とはいえ全てが息子に向けられた言葉だと思うとほっこりする一冊。もはや泣ける一冊として所有してくださいwではではー