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【自伝系】ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り ニック・ビルトン

こんばんわ、読書くんです。

 

ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り

ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り

 

 

【華やかに見えるITスタートアップの現実と苦悩】
著者は「ニューヨーク・タイムズ」の記者、コラムニストであるニック・ビルトン。同紙のBits Blogを主管している。テクノロジーがビジネスや文化にもたらす破壊的な影響、テクノロジーやプライバシーの未来、ウェブの社会的影響などについてブログを執筆している。

 

Twitterは創業4年で利用者は1億6,500万人、毎日のツイートは9,000万件に達していました。創業者のエバン・エブ・ウィリアムズは、元々オライリー・メディアという企業向けマーケ資料を作成する会社に就職。その後、インテルやヒューレットパッカードで勤めて、メグフリーハンという女性と会社設立しました。

 

ここで社内用につくっていたダイアリーサイトを世界に公開、つまりブログを始めたんですね。そしてこのブロガーサービスはGoogleに買収され、エブ氏は数千万ドルを手に入れたのです。しかしこの後Google株を全て売っぱらって、Googleを退職します。自分が思い描いていたブロガーサービスと、Googleが考えているサービスの方向性が違ったためだといいます。

 

元々Twitterの前身は、このブロガーサービスと同じ様なものでしかありませんでした。しかし後年ジョインしたジャック・ドーシーが、競合のブログサービス、ライブジャーナルを使っており、そこから着想を経てTwitterが出来上がるのです。その特徴は今何をしているか、ステータスをメッセージに出来ること、このステータス機能がヒントになり、事業をピボットさせる事になったといいます。

 

ここまででもかなり前途多難。起業⇒売却⇒起業⇒ピボット、ちなみにこの後退任しますw読書くんがこのエピソードから思うことは2つ。「信念は大事」ということと「ピポットする勇気を持てるか」の2つ。この2つは矛盾するようで矛盾しないと思います。

 

前者はいわずもがなGoogleを辞めたところ。思い描いた世界が描けないならほかは投げ捨てる強さ。こういう人が世界を変えていくんだろうなと。そして後者は、その世界観を成し遂げるためなら、サービスが大きく変わってもいいという強さ。大体の起業家が細かいところにこだわって変わるべき時に変わらないだろうに、エブ氏は最終的にピボットする=変わる勇気が持てた。(もちろんドーシーとかがうるさかったり色々あったんでしょうがw)

 

今や時折売却や倒産が騒がれますが、それでも未だに根強いファンを抱え続けるTwitter。今後の展開にまだまだ期待ですね。そして少なからず経営の疑似体験ができる本書は、ビジネス本としてもノンフィクション小説としてもおすすめです(笑)。ぜひ一読を!ではではー