外資ITのお金とキャリアの話

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【経営】経営パワーの危機 三枝匡

こんにちわ、読書くんです。今回はみんなだいすき三枝氏の著書二冊目!!!

 

経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)

経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)

 

 

【良質な模擬経営を体感できる】

今回もイカした会社再生の企業変革ドラマです!とにかくかっこいいんだ!!三枝氏の本の良いところは「具体的」「読みやすい」「面白い」の三拍子がそろっていること。実際に現場レベルで活かせるノウハウが詰まっているのがハイレベルです。

 

前回は割りと本の内容を話してしまったので(笑)、以下今回は本書の内容というよりも触りレベルの学び

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・優秀な経営者は危機感を人為的につくり出す。成長会社ほど社員がピリピリする。
・問題は最初から見えていたが、目の前で起きていることの意味がわからなかった。大した問題だと思わなかった。
・経営的人材が育っていなかった。経営者に近い経験をする事がなかった。
・骨太というか、気骨というか、言うべきことを言う人材を探さねばならない。
・一方で、そういった人材を育てて来なかったという反省もあった。意識だけ言葉で伝えていた。
・有望な人材をリストアップしてプールして、経営の特訓を実際に行わせ経験を積ませる決断をした。
・企業が若い社員の経営パワーを引き上げようと本当に思うなら、一番大切にしなければならないのは社員の失敗体験である。

 

失敗体験を積ませるというのは、育成の大きなポイント。フィードバック入門の本でもあったが、更に大事なのは、失敗したらそれを認知させて学習させること。IT界隈だとサイバーエージェントさんは若い頃かすごい大きな挑戦をさせるし、失敗しても首は着られない。何がしたい会社かはよくわからないけど、人を育てる観点でいうと良い会社笑


・会社の大小や業種に関係なく経営の修羅場での判断要素は共通している。
・ナンバー2と社長の経験には大きい差がある。
・組織の発展段階を意識する。優秀な経営者は自らを変化させ続ける。
・商売の基本サイクル、開発→生産→営業→客先、のプロセスを確りと回す。
・トータルの絵を一度に見せる事が重要。断片的に指摘するよりも、全体のシステムの問題と受け取られるからである。
・各部門の人がいうことにストーリー性があり、会社として一連の流れになると非常に良い結果を生む。
・無駄や停滞は部署や工程の境目で起きる事が多い。
・三十代から四十代前半にかけて尊敬できる経営者の下で、一緒になって経営的試練に鍛えられ感覚を身につける事が大事。
→第二ラウンドとして四十代から五十代前半で本当にトップに立つのが理想。
・競争、戦略、組織、損益、資金の企業戦略のチェックサイクルを確認する。

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と箇条書きにしてもこれだけの学びが得られる本です!すごくないですか!!??

ぜひ読んでみていただけるとうれしいです!ではではー