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【経営】なぜ関西のローカル大学「近大」が、志願者数日本一になったのか 山下 柚実

こんばんわ、読書くんです。今回は「そういえばニュースで見たことあるけど、詳しくは知らないぞ」っていう人がほとんどな気がする近畿大学のお話w

 

 

【近大に学ぶ経営のありかた】

著者は日本のノンフィクション作家、山下氏。

 

そもそも日本の大学事情をちょっとおさらい。日本の四年制大学の進学率はすでに50%を超えています。だから大学進学者が増えたおかげで、全国の大学は特別な経営努力をしなくてもこれまでは学生がそれなりに集まっていたんですよねー。しかし、18歳人口は2018年から減少に転じ、2031年までに33万人も減少すると予測されている、ということは・・・778校ある国立・私立大学が限られた若者を奪い合わなければならない時代に突入しているんです!!!!

 

最近では私立大学で潰れたてきな話もちらほら聞く中で。。。なんと2014年度に実施された私立大学の一般入試では、近大に集まった志願者数が10万5890人に達し、全国1位に躍り出ました!もうめちゃ謎ではないですか!!??これは企業も学べるところが多くあるのでは、と思い手に取ったんですよねー(下りが長いw)。


近畿大学が志願者数を集めるために行った戦略で1つだけ、シンプルだけど本質的なやつを紹介します!それが完全なる「ネット出願」

 

みなさん、大学を受けたことがある人ならわかると思いますが、地味に出願めんどくさくなかったですか?wそう、近大は全国で初めて「100%完全ネット出願」を実行に移したんです。

そしてただネットにした、のではなく、ネット出願が経済の面からも受験生の経費削減に結びつくようにと施策を考え割引を行いました。その結果、完全ネット化は、約2500万円の経費削減効果をあげ、9000人の志願者を増やしたのです。

 

多分他の私立はなんとなく今までの慣習に従い、かつ変化を嫌いここまで振り切っていなかった。シンプルだけど受験者のニーズの芯を食ったインパクトのある戦略だったんですね。

 

またこちらはもう有名な話なので、ですが、「近大マグロ」は、研究分野での実力を世界に向かって発信し、大学としての能力の高さを社会に浸透させていく力になりました。近大マグロは「不可能を可能にした実学の象徴」のように扱われたのです。今や近大「実学」の拠点となった水産研究所を発信元とする計画や数字こそが、他のどの大学も計上できない近大の「大学力」に他ならないでしょう。

 

この広告塔+地味に地道な改善を重ね志願者数日本一をもぎとった。。。もう企業もこれくらい頑張りましょうw他にも参考になる情報が詰め込まれた一冊。

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ではではー