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【シンギュラリティ】アンドロイドは人間になれるか 石黒浩

こんにちは、読書くんです。今回はなかなかホットなAI系の一冊。

 

アンドロイドは人間になれるか (文春新書)

アンドロイドは人間になれるか (文春新書)

 

 

【ニンゲントハナニカ】

著者は日本のロボット工学者である石黒氏。


まあその名の通り、アンドロイドは人間になれるの?という議題について様々な視点から話をしています。AIは人間を滅ぼしちゃうんじゃない!?って手の話題が好きな人は一読してほしい一冊。


そもそも、人工知能をつくるには、体が必要だといいます。なぜなら体が経験をして、フィードバックする事で、気持ちが生まれるから。脳の神経回路を研究して真似しているだけでは人工知能は作りきれないと。


さて、ここでタイトルのロボットで人間をつくるという事は、人間とは何かを考える必要があると。つまり人間の本質を理解しないと、入れ物だけ作っても仕方がない。まあここはそうですよね。


ここから更に議題がふかまっていくんですが、「わかる」とは何か?と。人間の重要な機能のひとつに理解する=わかる、という思考回路があります。考える、わかるというのは人間が人間たる要素の大事なひとつ。人間は2つの要素が重なり、繋がると、わかったと思う。例えば、マーカーなら、形+機能、形をみてインクで書ける機能を思い出す等。つまり最低2つの要素が結びつけば、他者の存在も分かった事になると。

 

ただ読書くんが思うに、人間が人間であると証明するのはなかなか難しいと思うんですよね。我思う、ゆえに我あり、というのは有名な言葉です。人間はどんな存在意義よりもまずに思うものなんだと、だから存在しているんだと。読書くんは少し前までなるほどなあとただただ関心していました。しかし最近、実存主義に出会った。人間そのものに存在意味はなく、ただ実在しているという事実が先にあるのだと、だから存在意義はこれから自身で探していかなければならないと。直近はこれが一番しっくりきている。

 

なにが言いたいかというと、人間が人間たる理由は、人間にはそこまで正しく証明できていないんじゃないかなと。だからアンドロイド自体も、別に人間にならなくてもいいし、どこまでいったら人間になるかなんて、境はないんじゃないかなー、と改めて本書を読んで考えていました。というふうに何かしら考える切っ掛けをくれる一冊ですw

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ではではー