【ビジネス全般】未来に先回りする思考法 佐藤 航陽
こんばんわ、読書くんです。今回は僕が若手経営者(若手?中堅??w)の中で最も尊敬する部類に入るメタップス代表の佐藤氏の一冊。
【点ではなく線で捉えるちから】
僕が佐藤氏のすごいなーと思っているところは、知識の豊富さ深さと、その知識を紐付けていき出て来る仮説というか考えの新しさです。間違いなく自分が見ているものとは違う景色を見ているんだろうなと。ドワンゴの川上氏の若いバージョン的なw
そんな佐藤氏がその思考法について触れた一冊。未来に先回りして考えていく力が大事になってくると。その時に大事なのが「点ではなく線で未来を見通す」こと。
人は今、目の前で起きている事からしか将来の事を考える事ができません。現在の景色という「点」を見て考える未来予測はだいたいにおいて外れるといいます。現実は人間が認知できないほどの膨大な要素に溢れ、かつそれらが互いに複雑に影響し合って、社会を進化させているからです。
成功するわずかな人たちは、現在という「点」を見て考えるのではなく、長い時間軸から社会の進化のパターンを捉えているといいます。そして、その流れを「線」としてつなげて、意思決定をしていると。
では、これから成功したいひとたちは具体的にどうしていけばいいのか。テクノロジーこそが未来のパターンを見抜く鍵だといいます。未来に先回りする事ができる0.1%の人達を調べていくと、99.9%の人とは全く違った思考法を用いていることがわかりました。両者を分けているのは、パターンを認識する能力。そして最も重要な要素が、テクノロジーなのです。
成功者はテクノロジーに理解が深く、経済、人の感情などの複数の要素を把握し、社会が変化するパターンを見抜く事に長けています。
テクノロジーの3つの本質
①人間を拡張するもの
コンピュータやインターネットの本質は「知性の拡張」
②いずれ人間を教育しはじめる
新しいテクノロジーが社会に普及してしばらく経つと、今度は人間がそのテクノロジーに合わせて生活スタイルを適応させていく。いつしかテクノロジーの存在自体が人間の精神や行動を縛る。
③掌からはじまり、宇宙へと広がっていく
テクノロジーは一定の順番を経て、物理的に遠くへと浸透し、浸透すればするほど日常の風景となり、その存在感を消していく。
テクノロジーを「点」ではなく「線」で捉えている人達にとっては、「目的地」はほぼ同じなんですね。「ユーザーが望むニーズ」と「現在の技術で実現できること」の接合点を突き詰めていけば、そこにバラエティはあまりなく、多くの場合その未来像は似たものにならざるを得ないと。
もうね、ここらへんの話の展開具合が、とてつもなく頭がいいwww生まれ変わるときは佐藤氏がいいなーと思いつつ、読んでいるだけで知的欲求心をそそられる一冊です。ぜひ手にとってみてください!
ではではー