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【マネジメント】組織のための個人の成長とは~目標管理の教科書 五十嵐英憲~

こんばんわ、読書くんです。今回は近年ちょっと流行っているMBOについての一冊。

 

個人、チーム、組織を伸ばす 目標管理の教科書

個人、チーム、組織を伸ばす 目標管理の教科書

  • 作者: 五十嵐英憲
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2012/06/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【MBO-Sとは】
著者は日本におけるMBOの草分け的存在の猿谷氏に師事していた、五十嵐氏の一冊(説明まどろっこしいですねw)。

 

MBOとは、ピーター・F・ドラッカー「Management By Objectives And Self-Control」の略称です。よく古風にがちがちに管理するやつだよね?的な誤解がありますが、セルフコントロールの部分が最も大事となる手法で、ただ管理するだけでは全く意味はありません。あくまで自主的な仕事の進め方をするための目標管理であることが特徴です。

 

ドラッカーがMBO-Sを提唱した理由は
①人間らしい働き方の追求
②知識労働(ホワイトカラー)の生産性を高める
この二点です。

 

なぜなら、知識労働の世界になる中で、従来型の定型労働のマネジメント適用は難しいと考えたからなんですね。まあ知識労働のあり方は目に見えるものだけではないですし、管理するにも何を管理するの?となります。

 

MBO-Sは、目標をうまく使い、働く人々のやる気を引き出すマネジメント方法です。そもそも人事評価は、従業員の会社への貢献度の測定作業です。MBOはただただ個人個人の目標を管理するのではなく、その目標自体が会社の大目標(ミッション・ビジョン)から連鎖しているものでなくてはならない点も難しいです。ドラッカーが提唱しているレベルなので、もちろんビジネス全体の成長を意図するようなものですからね。ドラッカーが本当に個のためだけの考えを提唱するはずもなく・・・w

 

ただ素晴らしいのは、組織目標から落とし込まれた個人目標は、自走しようとも結果的に組織にプラスをもたらします。それはそうですよね、あくまで個人目標は組織目標に紐付いているのですから(まどろっこしくて本当にすみません。。。w)

 

組織を強くするために個人を強くするマネジメント手法、それがMBOです。ぜひ手にとって実戦してみてください!ではではー