【マネジメント】人材育成の繊細さとは~野村再生工場 ー 叱り方、褒め方、教え方 野村 克也~
こんばんわ、読書くんです。今回は名称野村氏の一冊。
野村再生工場 ――叱り方、褒め方、教え方 (角川oneテーマ21 A 86)
- 作者: 野村克也
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/08/10
- メディア: 新書
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【人は感情で動くよねと】
野村氏は意外と?育成において人格育成を重視する人物。人を見るという点で卓越した人物だなーと。そんな彼が育成において重要な「叱り方、褒め方、教え方」について書いています。
人は、無視・賞賛・非難の 段階で試されると。まったく話にならない段階では無視、少し見込みが出てきたら賞賛、中心になった時点で非難する。つまり、無視されたり、ほめられたりしている段階では、まだ半人前なんですね。逆にいえば、期待するから叱る。もっと育ってほしいと思うから厳しくなる。何が非難されているのか。どこを直さなければならないのか。それを考え、努力することで選手は成長する。
読書くんが思うに、昔は上記の意図を受け手が自然と受け入れて、考え行動を起こし成長してくれてたと思うんですよね。ただ、現代の人たちはその行為に対しての反骨心が中々生まれないし、その行為の裏側に何があるかを考えられない(まあ後者に関しては昔もそうだと思いますが)。なので、前提としてこういう意図で叱ってるんだよ、というのは伝えてあげなければいけない。期待しなければ叱らないよと。褒めるのはあくまで教える側のテクニックのみですね。
なので、ほめすぎると図にのるような選手に対しては、あえてぼやいたあとでちょろっとほめることもあるといいます。その選手の力を認め、期待していることをわかってもらうためですね。
・「失敗」と書いて「せいちょう」と読む
著者は人間は叱られて育つと信じているが、それだけに叱る際には気を遣っている。やみくもに叱ってはいけない、逆効果になってしまうと。ここはすごい意外でしたが、絶対に結果論では叱らないと。最善とはいわないまでも、できるだけの準備をして負けた場合、なだめアドバイスをしているといいます。
急にスラムダンクを思い出したんですが、あの安西先生でも選手を一人伸ばしきれずに、薬物中毒からの自動車事故で失っていますよね。一般的な会社でさえ人を育てることは非常に難しいです。人のパフォーマンスは感情のあり方で大きく変化します。それがプロスポーツ選手になるような、元々才能に恵まれている人なら尚更です。なぜならその過程ではチヤホヤされているケースがほとんどだから。こういった人材たちを叱る・褒める・教えるのは相当骨が折れるよなと。。。
非常に参考になる事例などもまだまだ詰まっておりますので、ぜひ手にとってみてください!ではではー