【ビジネス全般】ブロックチェーン・レボリューション ドン・タプスコット&アレックス・タプスコット
こんばんわ、読書くんです。今回は読書くんの大好きなブロックチェーンについての一冊。
ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか
- 作者: ドン・タプスコット,アレックス・タプスコット,高橋璃子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/12/02
- メディア: 単行本
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【ブロックチェーンによる分権化の未来】
「インターネットに足りなかったのは「信頼のプロトコル」」
と著者は言います。まあぶっちゃけ、ここがブロックチェーンのすごさを表す一文で、これ以上でもこれ以下でもないかなとw
暗号通貨が従来の通貨と違うところは、信頼された第三者を介することなく、端末感でやりとりされる(P2P)データに嘘がないことを保証することです。ブロックチェーンとは、あらゆる取引が記録された世界規模の帳簿のようなもので、大規模なP2Pネットワークに支えられています。
主な特徴は、まず分散されていること。中心となるデータベースが存在しないため、乗っ取ることができない。世界中の参加者たちのコンピュータで動いているので、1台がだめになってもほかでカバーできる。
そしてもう一つの大事な特徴は、パブリックであること。ネットワーク上に置いてあるから、いつでも誰でも自由に見られるし、正しさを検証できる。どこかの機関が管理している、というわけでなく、暗号技術を利用した高度なセキュリティが備わっている。また、公開鍵と秘密鍵によって管理され、取引データも個人情報とむすびつかないため、大事な情報が盗まれることもない。
およそ10分毎に誕生する新たなブロックには、過去の取引記録のダイジェストが、含まれており、少しでも矛盾があれば、正当なブロックとは認められない。いつの時点でどのような取引がなされたかという記録が恒久的に残る。一つを変えようとすれば前の記録と整合性がとれなくなるため、データを改ざんすることは不可能に近い。
つまり中央集権的な権力を頼ること無く、人々の善意で成り立つことの出来る究極のシステムなんです!!!!(興奮w)なのでビットコインを愛する人達で、リバタリアンを名乗る人もいますよね(リバタリアンは個人的な自由、経済的な自由の双方を重視する、自由主義上の政治思想・政治哲学の立場を取る人たち)。
ただビットコインビットコインとだけ騒がれている技術ですが、その裏にはいろいろな人の意思や夢がつまっている。ひっくるめて学ぶと相当おもしろい良書です!!ぜひ手にとってみてください。ではではー