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【マネジメント&仕事術】課長のための「やらない」教科書 田原洋樹

こんばんわ、読書くんです。今回は前回に続きマネジメントに関する一冊。読書くんの最近の悩みが浮き彫りになるラインナップw

 

課長のための「やらない」教科書: チームマネジメントは、“最小限”でいい (単行本)

課長のための「やらない」教科書: チームマネジメントは、“最小限”でいい (単行本)

 

 

【課長が抱える悩みのリアル】
著者は株式会社オフィスたはらを設立、地方創生、地域活性化支援活動を、「まちづくり」「ひとづくり」の両面よりサポートしている田原氏。大手旅行会社JTBにて2003年に企画・運営したサッカースタジアムでの大型インベントは地方における集客成功事例として日経新聞など様々なメディアで取り上げられた。その後、史上最年少セールスマネジャーを経て、2007年にリクルートマネジメントソリューションズ専属トレーナーとして官民のビジネスパーソンを対象に講演や研修活動を行っていました。

 

「課長と部下のコミュニケーションで最も大事なのは部下の心の声を聴き取ること。自分は管理職である課長だから話上手にならなくては、意気込むのは逆効果。大事なのは課長になったからといって自身の短所をなくそうとするのではなく、長所を伸ばし続ける事。」

前者はまあ口で言うのは簡単なんですが、本当難しい。。。課長ってすでにメンバーからすると「会社の人」なんですよね。心の声を簡単に言うことはないので、まさに汲み取らなければならない。言葉だけではなく行動からも汲み取らなければいけないので、もはや心理カウンセラーレベルですよね笑

後者は多くの課長にとって非常にありがたい言葉なのではないでしょうか。マネジメント層になると、欠点があってはいけない、という思考に行きがち。それでも長所を伸ばしに行くのは良いことなのだ、というアドバイスは気づきを与えてくれるものだなと。

 

「部下から課長なのにこんなことも知らないのかと思われることが怖い。情報が多様・高度化する時代に課長だけが知っていることなどない。「課長はいろいろなことを教えてくれる」よりも「課長は我々と一緒に考えてくれる、我々が主体的に答えを導き出すことができる環境を整えてくれる」ということに価値を感じる。」

先程の話につながるものもありますが、課長は万能じゃないんですよね。だからこそ最初から「知らないこともある。でも諦めずに一緒に答えを探しに行きたい」と自己開示をしておけるか、これが大事だなあと読書くんは思っています。

 

「■できる課長の仕事の任せ方
1、なぜ君にやらせるのか? - その想いを伝える
仕事を任せる根拠を想いとして言葉に換えて、部下に伝える
2、仕事の進め方・やり方は本人に任せる
→一定の結果は求めるがそこに至るプロセスについては過度な指導をせず、ある程度自由に取り組ませる
3、成功時はメンバーを称え、失敗時は自分を責める」

 

最後の紹介箇所はもう少し具体的な事例について。仕事を任せるといっても、任せ方次第では部下は育ちません。任せて、フォローし、アドバイスを提供し、成功に関してはとことん称賛すること。課長職を経験したことのない人たちにとってはなんだ簡単なことばかり、と思うかもしれませんが、数々の苦悩は経験しないとわからないですね笑 マネジメントをしたことがある人にとっては「ふむふむ」な一冊。ぜひ手にとってみてください!ではではー