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【ビジネス全般】決める(1の判断で100の成果をつかむ方法!) スティーブ・マクラッチー

こんばんわ、読書くんです。今回は人生で誰もが迫られる「決める」ことに関する一冊。

 

決める――すべてを一瞬で判断できるシンプルな技法

決める――すべてを一瞬で判断できるシンプルな技法

 

 

【決めることで人は成長する】
著者はコンサルティング会社ALLEERトレーニングアンドコンサルティングCEOのスティーブ氏。

本書では「決める」ことに対する知見が詰まっています。人間の動機は「ほしい」か「避けたい」の2つしかない、とスティーブ氏は言います。「ゲイン(利得)のモチベーション」と「ペイン(損失)を避けたいモチべーション」がすべてを決めるとも言いかえられます。

成長のためには上記のうち「ほしい」の動機に重きを置く必要性があるのです。なぜなら、ほとんどの人間は「ペインを避ける」方に重きを置いてしまい、タスクをこなすことに追われてしまっています。ただ逃げの選択を続けているだけだと。

「決める」ために重要度の低いタスクはすぐ忘れてよいようにその場でスケジュールに組み込むのがポイントです。これは確かにって感じですね。読書くんはむしろ重要なスケジュールだけしかスケジュールに入れないので、些細なタスクは何も考えずにこなしてしまう(=意外と時間を使ってしまう)傾向にあります。これはこれでいいのか?

本書だと、その後時間がくればカレンダーがアラートしてくれるので、覚えておく必要性もないと。つまり思考の時間をどこに使うかって問題ですね。たまりすぎたタスクは、誰かに委託するということを覚えたほうがよいと。自分より容易にそのタスクをこなせてしまう人間、自分よりもそのタスクをこなすことでゲインが多い人間が存在するはずです。これはすごいアグリーですね。本当に仕事ができる人は、他人に仕事を任せることができます。適材適所で仕事を完遂させたほうが、全体での成果は最大化されますからね(とはいえこれがすげーーーーーー難しいんですがw)。


上記は任せることにつながり、育成ともなりえます。また、一般的に言われているタスクの管理の仕方を抜本的に変える必要性があります。例えば緊急度順でA→B→Cと定義することが一般的ですが、これでは「ペインを避ける」ことにしかなりません。タスクAは「ほしい」に分類されるタスクとしなければこのループからは逃れられないのです。

上記タスクAはマンスリーでスケジュール帳の中に組み込むことをルーティーンとすべきだといいます。タスクB(重要度の高いペインタスク)はウィークリー、タスクC(重要度の低いペインタスク)はデイリーで管理したほうがいいと。上記のように管理をしなければ、どんな小さなペインタスクであっても放置が続けば必ずタスクAとなってしまい、仕事に追われる状況になります。この状況を先送りのサイクルと呼んでおり、以下のように悪循環に陥っていきます。タスク出現→やる気がしない→再送り→不安になる→やる気になる→慌てて取り組む→タスク出現 。結局人は良いことも悪いことも習慣化されてしまうんですよねー。俯瞰してその流れを断ち切る仕組みを作ることが大事ですね。

自分の仕事が後手に回っていると感じる人はぜひ手にとってみてください。

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ではではー